>ひでかず さま
お返事遅くなり、申し訳けございませんでした。
ひでかず さまのご指摘のとおり、「ニン」に当てる漢字は、「仁」とするのが通例です。「任」としたのは、まったくのミスで、校正漏れでした。 近日中に東京新聞「言いたい放談」で訂正とお侘びを載せるようにいたします。 先の「らくがき」でも申し上げましたが、原稿を書き上げたあと、梅玉・夫人・番頭と6つの目で見直していますが、すっかり、新聞紙上でも「仁」と あると思い込んでいたようです。反省しきりでございます。
渡辺先生は『歌舞伎のことば』のなかで、「仁」の字義までには言及されておりませんでしたが、その1つとして、「果実の核心を指し、人間として天賦の品性や含蓄、それに後天的に精進し身に付けた教養、天地が育む仁の心を感じ取ること 天性に備わった長所を象徴している」というような、まさに歌舞伎における「ニン」に相通ずる意味がございます。
新聞にものを書くって、ホント大変ですね。 以後は一層、注意してまいります。 お知らせいただいて、ありがとうございました。 |