東京新聞社のご厚意により、2009/04/05 から同紙に連載しているコラムを公開いたします。




  巳年

 今年も本当にいろいろなことがありましたが、あと3日で新しい年を迎えます。新しい年はどんな年になるのでしょうか?
 巳は「起こる、始まる、定まる」などの意味があり、蛇は「復活、再生」を表し、豊穣神、天候神として崇められていました。
来年はその巳年ですので、地震、台風等の災害の復興も進み町が再生されることを願っております。
 新しい年、歌舞伎界では歌舞伎座が巳の「始まる」の言葉通りに再開いたします。役者は勿論、お客さまも待ちに待った歌舞伎座ですが、その再開を見ることなく旅立った方々のことを思うと寂しくなります。歌舞伎座が真の歌舞伎の劇場となるよう、鬼籍に入られた方々の分も舞台を務めてまいります。
 お正月は歌舞伎座建て直しの間、歌舞伎の主劇場だった新橋演舞場での最後の初春大歌舞伎に出演いたします。序幕で「寿式三番叟」を踊りますが祝賀舞踊「三番叟」物の一つです。能の「翁」から歌舞伎に取り入れられた踊りですが、年の初めに五穀豊穣、国の栄を祈る舞として、また劇場の安全、大入りの祈りの舞として杮落としでも踊られます。「三番叟」物の中でも一番古典で格調のある「寿式三番叟」を新しい年が希望の持てるより良い年となるように願い、心をこめて踊らせていただきます。

2012/12/29(Sat)


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