東京新聞社のご厚意により、2009/04/05 から同紙に連載しているコラムを公開いたします。




  新しい歌舞伎座

 年末は30日まで稽古があり、初日が2日なのでお正月はいつも慌ただしく感じます。私事ですが喪中が続き3年ぶりのお正月でしたが、お節料理をいただき普通のお正月がなぜか新鮮に感じられ、寒波の中、お年始回りに出て心身ともに巳が引き締まる思いがいたしました。
 今年は歌舞伎座が新しくなり、4月にいよいよ開場いたします。歌舞伎座建て替え中は何か根無し草のような気がしておりましたが、歌舞伎座ができることで大地の上でしっかりと立てるように思えます。まだ内装など見ておりませんので楽しみと不安とが交差しておりますが、真の歌舞伎の劇場にするのは私たち役者の仕事と4月より心新たに勤めてまいります。
 新しい歌舞伎座のこけら落とし公演は今から切符をとるのが大変と言われておりますが、あきらめないでトライしてください。昔からのお客さまも待ちに待った歌舞伎座ですが、いままで歌舞伎をご覧になったことのない方も新しい歌舞伎座にお出かけいただき、歌舞伎を見てください。難しく考えず、気楽に御見物ください。きっとすてきな発見があり、歌舞伎っていいなと思っていただけるはずです。
 歌舞伎の歴史が新しいページを開く年、その歴史が素晴らしいものとなるように舞台を勤めてまいる所存でございますので、御見物の程お願い申し上げます。

2013/01/12(Sat)


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