東京新聞社のご厚意により、2009/04/05 から同紙に連載しているコラムを公開いたします。




  新勘九郎君との共演

 今日、初春芝居の千穐楽ですので歌舞伎座立て替え中の歌舞伎の主劇場である新橋演舞場最後の出演日となりました。
 2月、私は博多座出演で勘九郎君の大劇場での最後の襲名披露興行で初めてお祝いを述べさせていただきます。まさか哲ちゃん(十八世勘三郎)がいない披露になるとは夢にも思っておりませんでしたが、「お兄さん一度は襲名披露出てやってくださいね」と言っていた哲ちゃんとの約束が果たせます。新勘九郎君とは夜の部の「義経千本桜」で共演いたします。この芝居は義経が平家を倒した後に兄頼朝に謀反を疑われ落ちるさまと平家の落人の物語で、その場面ごとに主役が変わります。今回は「渡海屋・大物浦」の場が上演されますが,主役の渡海屋主人銀平実は平知盛を勘九郎君が演じ,私は義経を勤めます。義経に恨みをはらすつもりが、正体を見破られており最後に身体に大碇を巻きつけ海に飛び込み命を落とすので碇知盛とも言われており、立廻りや飛び込みの豪快さは勿論、船宿の主人と平家の大将との演じ分けなど難しいお役です。
 中村屋のおじさん(十七世勘三郎)の知盛を拝見した記憶はないのですが、哲ちゃんは一度だけ演じられたそうです。勘九郎君にはおじいさん、お父さんの芸を受け継ぐのはもちろんのこと、自分の芸を広げてほしく思っております。

2013/01/26(Sat)


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