東京新聞社のご厚意により、2009/04/05 から同紙に連載しているコラムを公開いたします。




  新しい御園座に期待

 今月は名古屋御園座に出演に足しております。江戸時代から名古屋は芸所といわれ、名古屋で評判をとればその芝居は全国でヒットするとされておりました。その名古屋の歌舞伎の本拠地、御園座が5年後に再開場を目指しておりますが一応今月で閉場いたします。その最後の月は澤瀉屋御一門の襲名披露ですので、新しい門出を祝う興行で幕を閉じることは新しい劇場への出発につながる気がいたしております。
 子供の頃から亡父が名古屋出演の折には遊びに行きましたが、お客さまも芝居通で御自身も芸事をなさっておられる方が多く、話の内容がとても専門的で難しかった記憶がございます。その頃はまだビルの中の劇場ではなく劇場だけの建物で、公演中楽屋に寝泊まりしている人もいました。そんなことを思い出しながら今月の舞台を勤めておりますが、今度建て替え後の御園座に出演できれば三代の御園座の舞台に立つこととなります。芸事を大切にする土地柄の名古屋ですので歌舞伎にもふさわしく、それでいてきっと最新の機構もあり新しい芝居も楽しめる劇場に生まれ変わるのではと期待いたしております。
 4月には東京の歌舞伎座が再開場されますがこれからも舞台を大切に勤め、5年後の御園座再開場の折にも元気に出演いたしたく思っております。

2013/03/09(Sat)


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