ひとりごと 〜 11/06

今月は昨年に続き博多座に出演いたしております。
芝居は昼が高麗屋(幸四郎丈)の道玄で松蔵を勤めております。前回、音羽屋(菊五郎丈)でいたしておりますが、高麗屋とは今回が初めてでございます。先代のおじさん(初代白鴎丈)は松蔵の方しかなさらなかったように記憶いたしておりますが、それが目に焼きついておりますので、参考に勤めております。

夜の七段目も高麗屋の大星由良之助で平右衛門を昨年の巡業と同じ配役で勤めております。
前回は釣り燈籠からでしたが、今回は最初の出からですのでやることも多くなりましたが、一途にお家と主君が大事でいて、妹思いの奴を楽しく勤めさせて頂いております。


何時も博多座に出演の時は昼間時間が空いてホテルに戻ることが多かったのですが、今回はわりとトントンと出番が続き、6時過ぎには楽屋を出ることができます。弟の魁春は出番が夜の部だけで昼は空いているので、時間をつぶすのに困っているようです。昼間に時間があってもこれから仕事では、気分的にのんびりとできません。勿論、呑むわけにもいきませんし、食事にしても映画などを見ていてもなんとなく落ち着きません。早く身体があくときはゆっくり食事や呑みに行くのも、それこそ映画に行くことも気分的に開放されゆったりとできます。今月の終演後はゆっくりとできるのですが劇場の隣のホテルですので、とりあえず帰るとまた出かけるのがおっくうになってしまうので、果たしてどのように過すことになるのでしょうか? 魁春が来ておりますし気心のしれたメンバーなので、誘ったり、誘われたりとなると………。


先月の演舞場は昼夜とも通し狂言でした。昼夜共に何度か勤めたお役でしたが、初めて演じる幕もあり新鮮な気持ちで取り組みました。
東京新聞の「言いたい放談」にも書きましたので重なりますが、「天下茶屋」の伊織は始めの幕では凛とした侍として、怪我をしてからは哀れに見えるよう心がけました。前の幕がつくと、ご見物に敵討ちにいたる経過、そして元右衛門が敵となっていくことが分かり易かったのではと思います。

「籠釣瓶」は刀の謂れがわかる幕がつきましたが、栄之丞は出ない幕でございました。しかし、最後に大屋根の立回りがつきましたのでその場面は初めて勤めさせていただきました。どちらかというと高い所は苦手なのですが、あの高さの屋根ならばまあまあ大丈夫でございました。


7月は新橋演舞場に出演、8月はお休みをいただいておりますが、子供歌舞伎と勉強会の指導が入っておりますので暑い東京を離れて避暑とはいかないのではと……。
考えてみれば昨年12月より一ケ月おきに地方の劇場出演となっておりますので、ホテル暮らしは十二分にしているのだから夏は旅行に行かなくてもとの考えもございます。


今月は博多座、10月は御園座と東京を離れての舞台。東京は新橋演舞場に7,9月と出演ですので、お近くの劇場にまたちょっと足を延ばして、観光も兼ねて地方の出演劇場にもご見物いただきたくお願い申し上げます。
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