ひとりごと 〜 11/02

今月は名古屋御園座に出演しております。
前回は確か魁春の襲名披露だったと思いますので、約8年振りになります。昼の部で「勧進帳」の富樫と「源氏店」の与三郎、夜の部で「すし屋」の弥助実は維盛を勤めております。

「勧進帳」の富樫は團十郎さんの弁慶では何度も勤めておりますが、今回の義経の七之助君とは始めてご一緒いたしました。とても行儀良く演じており結構な音羽屋型の義経です。
栄ちゃん(福助丈)のお富さんとの切られ与三郎は何度もしておりますので、いつも書いているとおり慣れがでないよう、初心に帰って勤めております。
夜の部での「すし屋」の弥助は7年振りくらいかと思いますが、昼の2役とは気分を変えて和事の中に公達の格と品位を持って一日の最後の舞台を勤めております。


名古屋のお店は比較的早く閉まるところが多いのですが、初日には八雲さんのしゃぶしゃぶをいただき、連休前には楽さんの鳥鍋を、連休中には鮟鱇鍋をいただきました。
この鮟鱇鍋のお店は予約を入れるのが大変というお店なのですが、知人が予約を入れてくれたのでその知人達とそして魁春が東京から参ります。魁春は美味しいものを食べに一人でも遠くまで思い立つと出かけて行くくらいの食道楽 (?)。今回も昨年京都で魁春が知人と決めたことですので、私より彼が主役の鍋パーティーです。
初日あたりは寒さが緩みましたが、また冷えてきておりますし、地方では一人で食事することが多いので、時に大勢で鍋を囲むのはよけい美味しく感じます。栄養をつけて楽まで風邪も寄せ付けず、がんばらねばと思っております。


3月は父の十年祭。もう10年経ったのかと思う気持ちと、父の亡くなった日が昨日のように思えるときもございます。
新橋演舞場で追善狂言をさせていただけることは本当にありがたく、親孝行ができますこと皆さま方のご後援の賜物と御礼申し上げます。

昼の部では「伽羅先代萩」を弟魁春が初役で政岡を、私は3回目となります八汐を勤めます。魁春の政岡の中に父の面影を見ることになるのではと楽しみにしておりますが、私の方は2度目3度目は初役より難しいとよく父に言われましたが、それを肝に銘じて心して勤める所存でおります。
神谷町の兄さん(芝翫丈)始め、東藏、福助、松江、玉太郎と一門での追善となりました。父も喜んでくれることと思います。

夜の部でも追善をさせていただくこととなり、父と踊った「吉原雀」を栄ちゃん(福助丈)と踊ります。
前が「筆屋幸兵衛」で暗い芝居なので、終わりは華やかになる振りで踊ることになるようです。お楽しみになさってくださいませ。


「筆屋幸兵衛」に梅丸が出演させていただくこととなり、姉娘の役を頂戴いたしました。目が見えない役で台詞も多く、女形で台詞を言った経験があまり無いので本人も不安なようですが、良い勉強をまたさせていただくことになりました。


昼の部では一門での追善狂言を、夜の部では追善舞踊「吉原雀」と梅丸の姉娘お雪を御覧いただきたくお願い申し上げます。
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