ひとりごと 〜 10/07

昨日(7/1)、巡業の初日が無事開きました。
初日は江戸川だったので自宅からの通勤となりました。今回は東京近郊が何回かあ り、旅と自宅通いと交互に入っている行程です。普段通いなれている劇場に行くの と違い、自宅からの時間が読めないこともあり、結構気を使います。
今日は相模原での公演でしたが、明日は久しぶりの北海道でいよいよ旅の始まりと いいたいのですが、一泊で一旦帰宅。そして改めて巡業が始まります。
毎日同じ時間での舞台と違い、移動日やお休みの日が入るので気持ちの持続が途切 れてしまいがちですが、歌舞伎を楽しみに待っていてくださるお客さまにやはり良 いものを観ていただきたく、私は多少我儘を言っても自分の気持ちを途切れさせな いようなスケジュールに変更させてもらいます。裏方さんは我々より早い時間か ら、遅い時間まで働いての移動です。この暑い時期の移動、巡業メンバー全員が恙 無く千穐楽を迎えることができますようにと思っております。


「勧進帳」─ このメンバーでは3回目の巡業となります。気心の知れたメンバーです ので、いつも申しますよう、慣れの出ないよう毎日が初日と思い勤めさせていただ きます。

「忠臣蔵七段目」─ 平右衛門は初役でございます。父のお軽のときに拝見している おじさん方の平右衛門を参考にいたしておりますが、気持ちの良いお役ですので自 分だけが気持良くならないよう性根を据えて勤めさせていただきます。
小心者の悲しさを秘めながらもかっこ良い平右衛門になればと思っております。お 軽役の魁春とは本当の兄弟で兄妹役を勤めますので、兄妹の情愛は自然と出るので は………? 新しい歌舞伎座でも演じたいお役です。



さて博多座でございますが、無事千穐楽を迎えさせていただきました。
いつも楽しみに行くお寿司屋さん始め、若い人や、地方さんたちを誘って博多の美 味しいものもいただき、福岡ライフを楽しみました。
前回は昼間に時間が空いておりましたので街で評判のお蕎麦屋さんによく行ってい たのですが、今回は昼間楽屋を出ることがなかったので一度も行けず、また本場の 豚骨ラーメンも一度も食べることができませんでした。次回の楽しみといたしま す。


「小野道風青柳硯」は前回の歌舞伎座が久々の上演でしたが、短い期間での再演と なりました。この荒唐無稽なお話はある意味で歌舞伎らしい作品ですので、これか ら先定着する演目になってほしく思っております。

「増補双級巴」も楽しいお芝居でございましたが、最後の幕の「山門」は他の演劇 では見られない、役者自身を見せ、また歌舞伎の様式美が凝縮された一幕と改めて 感じました。

「鬼平犯科帳」はこの作品に初めて参加する新参者が芝居の雰囲気を壊してはと心 配いたしましたが、気心の知れた一座でしたので自然に鬼平一家になっておりまし た。この作品もいずれ歌舞伎の古典になるのではと思います。



今月は東コースの巡業の他に菊五郎さんたちが中央コースを廻っておられます。お 近くの劇場に歌舞伎が参りましたらぜひご見物にお出かけください。

8月はお休み、9月は演舞場でございます。
歌舞伎座建替え期間中はいわば歌舞伎の本拠地になりますので、ご観劇よろしくお 願いいたします。
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