ひとりごと 〜 10/03

3月も半ばを過ぎてしまいました。
歌舞伎座は今月から3部制となり、私の出番は1部は序幕だけですので2部まで時間があり、その間に昼食をと思っておりましたが、2部の源蔵は舞台に出て行くとほとんど平伏しっぱなしで苦しくなるので我慢しております。したがって今月の昼食時間は2部が終わってからの夕方6時、夕飯は10時と健康には良くない取り方となり、家内はメタボを気にしておりますが、しっかり3食たべて体力維持に努めております。

寺子屋の源蔵は何度もさせていらだいておりますが、「筆法伝授」の源蔵は初役です。
「菅原伝授手習鑑」という題名が付いてるくらいなのですから、通しの中でも大事な場面といえると思います。若気の至りで不義をし、勘当となり駆け落ちした源蔵、神の様に崇め慕う師匠への思いを一番大切に勤めております。勘当はしたものの弟子に対する愛情と信頼をよせている、その師弟関係がお客様に伝わる一幕になればと思っております。

「白波五人男」の稲瀬川の勢揃いは本当に歌舞伎らしい一場です。理屈抜きに歌舞伎の様式美を楽しんでいただければと思います。
色若衆の赤星。今回の五人の中では一応私が一番若いのですが、舞台でも一番若く見えればと……、如何でしょうか?

1部の序幕では「菅原伝授手習鑑」の話の発端となる「賀茂堤」の桜丸。
これも前髪の色若衆ですので若返って勤めております。東京では久しぶりとなりますが、前回は2年前博多座で、八重はやはり時蔵さんでした。
これも恩ある方を苦境に落とすことになるとも知らずに取る、若気の思慮にかけた行動を理屈では無く自然に演じるよういたしております。

残りも僅かとはなりましたが、今の歌舞伎座での思い出の舞台となるよう大切に毎日を勤めさせていただいております。


今回も「ひとりごと」が遅れた言訳にもなるのですが、私が所属しております銀座ライオンズクラブの50周年式典が16日にございました。普段、舞台があると例会に出られない不良会員なのですが、その罪滅ぼしもかねて式典で踊らせていただきました。
2年前にも踊った「七福神」でしたので大丈夫と思っていたのですが、振りの多い作品なのですっかり忘れていて譜面を見てもわからず、結局藤間宗家に電話し稽古をしてもらい、本番は何とか無事に済みほっといたしました。そんなこんなでまあいつものことですが、ご無沙汰が続いたわけです。


4月本当にいまの歌舞伎座での最後の興行となります。
私は1部のみの出演で「熊谷陣屋」の義経でございます。義経については何度もふれておりますので割愛させていただきますが、新しい歌舞伎座でも義経を沢山演じたく思っております。


残り少ない、いまの歌舞伎座でのご観劇は勿論のこと、歌舞伎座建替え中も出演劇場にお運びいただきたく今からお願い申し上げます。
TOP / よこがお / 言いたい放談 / ぎゃらりぃ / すけじゅうる / とぴっくす / ふぁん / らくがき
ご意見・ご感想などがございましたら、ご一報ください。
All content copyright baigyoku.com since 2002 無断転載を禁ず