ひとりごと 〜 09/08

8月も半ばとなりましたが、暑い夏いかがお過ごしでしょうか?

7月半ばより10日間程オーストリアに父の「揚巻」の裲襠(うちかけ)と共に行って参りました。ウィーンに着いたときあまりの暑さにびっくりいたしましたが、翌日のザルツブルグ博物館での「日本の芸術展」オープニングの日は丁度時間に合わせて雨が降り(雨男は健在だったようでございます)、寒い一日でございました。博物館としてはまだできて3年ですが、昨年度の博物館ベスト・オブ・ヨーロッパに選ばれたとのことで、昔の司教館を改造した重厚でいて、ハイテク設備を備えた博物館です。
世界的に有名なザルツブルグ音楽祭に合わせて、今回その博物館で日本展が開かれ、裲襠の他、陶磁器、日本人形などが日本から運ばれましたが、地元の方が収集されている広重の版画、根付なども展示されておりました。浮世絵は相当量海外に流出されたと知ってはおりましたが、個人で大変な数を集められていることに驚きました。
雨にも拘わらずオープニングに大勢お集まりくださり、その後も評判が良いと伺い安堵いたしました。来年は歌舞伎の衣裳展をとのお話もあり、実現できれば嬉しいかぎりです。

1週間後、25日のザルツブルグ音楽祭の初日公演はドレスコードがあるとのことで紋付袴で参りました。女性の着物姿は見たことがあっても、男性のは初めてらしく、着物姿が素敵だと何人もの方が声をかけてくれました。まぁ、悪い気はいたしません。
退屈するのではと心配したオペラ「テオドーラ」。時代を現代に置き換えた演出は、無理があるとの気もいたしましたが、まず音楽が素晴らしく、俳優(歌手)達の声はもちろんのこと、演技も素晴らしかったので本当に感動いたしました。特に主役の男性歌手のカウンターテノールが気に入りました。
翌日のウィーンフィルの演奏。クラシックが苦手な私が奥さん孝行でしぶしぶ行ったのですが、演奏の素晴らしさにまたまた感動してしまいました。
日本食の夕食は1回だけでしたが、オーストリアの食事は美味しいので、和食が恋しくなることもありませんでした。但し、量は2人で一人前でも多い位でした。ウィーンや湖水地方の観光もでき、のんびりとした旅をさせていただきました。


帰国後すぐに「稚魚の会・歌舞伎会合同公演」の稽古が始まりました。各自それぞれに勉強し、熱心に取り組んでおります。その勉強の成果が本番で発揮できるよう手伝えればと思っております。
「小学生のための歌舞伎体験教室」、毎年のことですが子供達が熱心に暑いなか通ってきております。夏の良い思いでとなり、また将来的に歌舞伎を好きに、日本文化を大事に思うようになってほしく願っております。ほかに秋の公演のかつら合せ、そして宣伝写真、また頼まれ講演などがあり8月の前半はバタバタと過ごしてしまいました。
「稚魚の会・歌舞伎会合同公演」が終わるとすぐに9月公演の稽古が始まります。オーストリアの10日間が私の夏休みだったようでございますが、皆さんは良い夏休みをお過ごしのうえ、9月は歌舞伎座にお出ましくださいませ。
せいぜい若返って前髪若衆を勤めたいと思っております。

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