ひとりごと 〜 09/03

夏のような日があって驚かされた気候不順の如月でございましたが、弥生月は如何なりますでしょうか?
その弥生の芝居も開いてから一週間が過ぎました。

さて歌舞伎座さよなら公演三月興行は真山先生の「元禄忠臣蔵」の通しでございますが、一日通しでご覧になるのも体力がいるのではとも思いますが、やはり昼夜、ご覧いただきたく存じます。
浅野内匠頭は、愚かに見えてはなりませんし、大勢の家来が命をかけても本望をと思うよう演じなくてはなりません。ここから話しが始まるのですから大切なお役と思います。品格と憂い、無念さが出ればと思いながら演じております。

仙石伯耆守は、いわば捌き役かと存じます。
気持ちの良いお役でございますが、いつも申し上げるよう、自分だけが気持ち良くならないよう、心して勤めております。
討入りの場面がないので、というより、青果先生が始めからこの場で浪士に語らせる形で描いておられます。その話しを聞き出すお役でございますので、ご見物の方々に討入りの様子を思い描けるよう演じられればと思っております。

この場の始めに、梅丸が出演させていただいております。本人お役をいただいたときは、ウキウキだったのですが、稽古のときから、私の思うようにいかず、駄目を出しましたが、時に目に涙をためておりました。声変わりが始まっており、声をだすのが辛そうではございますが、日が経つにつれ、少しお役を掴んできたように感じられます。これからも何事も努力精進してほしく思っております。


先月は「勧進帳」の義経のみの出演でございましたが、さすがに演じる前に映画など見たりする気になれずに、家を出るのが4時過ぎでございました。
私は女形ではないので、亡父に手取り足取り教わったお役はこの義経だけでございます。成駒屋型を大切にして、性根は父の教えを守って演じておりますが、今回は私自身の義経を出せたように感じております。父とは少し形が変わってきているかも知れませんが、許してもらえるのではと思います。
「勧進帳」の義経を現在の歌舞伎座で演じるのは最後なのでしょうか?毎日の舞台を大切に勤めて参るようにと改めて感じた月でございました。


4月はお休みを頂戴いたしました。
今年も、櫻には少し遅いのではと思いますが、京都に参ります。NHKのテレビの影響か、都をどりの切符も取るのが大変と伺いましたが、小富美姉さんの舞台の日に合わせて都をどりを拝見することになりました。その前に今回は1日、鞍馬の奥にも足を延ばそうかと計画いたしております。来月はこの旅が終わってからご報告の形で更新させていただきます。


さて、いつも原稿提出が遅くなっておりますが、4月からもっと遅れるかもしれません。
東京新聞の芸能欄の「言いたい放談」というコラムを月2回担当することとなりました。よろしかったら、ご覧いただきたく存じおります。締切りのある原稿、遅れることなく書き上げることができますよう願っております。
このページもなるたけは遅れることなく更新したく、無理なくがんばらせていただきます。


みな様には、3月の芝居は昼夜でご見物賜りたくよろしくお願いいたします。
4月のお休みのあと、5月は歌舞伎座昼の部に出演させていただきます。
TOP / よこがお / 言いたい放談 / ぎゃらりぃ / すけじゅうる / とぴっくす / ふぁん / らくがき
ご意見・ご感想などがございましたら、ご一報ください。
All content copyright baigyoku.com since 2002 無断転載を禁ず