ひとりごと 〜 07/11

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10月の舞台も無事千穐楽を迎えさせていただき、大雨の中、NHKホールへ舞台稽古に参りました。
本番の撮影に支障があった場合は舞台稽古のものを使うとのことで、前日の稽古一日だけで初日といった感じでした。10月の舞台中に戸浪の芝雀さんとはやり方の打合せだけはしておりましたし、夏雄さん(團十郎丈)とは初めてという気もせず、スーっと役に入ることができました。
お客様には歌舞伎座とちがった雰囲気で、ご覧いただいたのではと思います。團十郎型の松王で、普段と違うやり方ですので、放映の際にご覧いただければと思います。
玉太郎はいつも稽古のときは周りをヒヤヒヤさせるのですが、今回も本番は無事勤めることができ、本番に強い玉太郎を証明したようです。

10月の舞台 ─「俊寛」の丹左衛門。こういう捌役はやはり気分良く演じることができます。善人の役ということになっておりますが、主人(清盛)の意思に反した行動をとるのですし、同僚が殺されるのを黙って見ているのですから、考え方によっては本当に善人かな?などと思うこともあります。こういう役って、歌舞伎には結構あります。俊寛たちには情のある、そして皮肉な一面を爽やかと云うオヴラードに包んだ人間として描きたく演じてみましたが、どのように感じていただけましたでしょうか?
「うぐいす塚」─ 作品として良く纏っており、あーちゃん(染五郎丈)に良くあった作品だったと思います。私は娘かわいい父親役ですが、長者の家柄、最後は芝居を締めるお役ですので小さくならないよう、品格を大切に勤めさせていただきました。本音を申しますと、筋書きにも書きましたが、父親役よりまだ、前髪、二枚目を演じたいです。

11月は序幕で「種蒔三番叟」を踊らせていただきます。普段は松羽目で踊るのですが、今月は「素襖落」が松羽目なので、御宗家が背景をお考えくださいました。
この三番叟は、翁役は出ず、三番叟と千歳の二人で踊りますが、何にしろ明るく明るく踊ることができればと思っております。顔見世の序幕を目出度く舞わせていただきます。
夜の部は音羽屋さんの「土蜘」の間狂言で松島屋さんと番卒を、これは楽しく踊ります。玉太郎が石神で出演いたしますが、12月も国立に出演ですので、風邪などひかないことを願っております。

12月は南座でございますので、東京は11月が今年最後の舞台となります。晩秋の一日芝居見物に銀座までお出掛けください。





昨日(10/29)書いた「ひとりごと」に追加報告いたします。
いま、タニケイ(大谷桂三丈)の結婚披露宴から帰ってまいりました。昨年、入籍は済ませていたのですが、今春には御長男も誕生し、御披露の運びとなったわけです。昨年9月に結婚したい人がいる旨を聞き、「なんにしろ、あちらのご両親に頭を下げてこい」と播磨屋と意見して、10月の稽古中に小樽まで行くように進めたこともあり、今日は本当に良かったと思いました。
かわいらしお嫁さん(33歳年下)でしたが、タニケイよりしっかりしているようで、良い家庭を作ってくれることと確信いたしました。始めは反対なさっておられたというお嫁さんの御両親もお慶びの御様子で、これもほっといたしました。同じテーブルの播磨屋、松島屋とも話していたのですが、40違いの人と娘が結婚したいと言ったら、今は誰でもと言いながら、実際には………?娘を持つ親の悩みなのでしょうか。ともあれお二人の末永いお幸せをお祈りいたすと共に、タニケイには歌舞伎にとって無くてはならに俳優となってほしく願っております。本当におめでとうございました。
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