ひとりごと 〜 07/04

桜の花が満開の今日、魁春達と父のお墓参りに行ってきました。6年前はこの桜に雪が舞ったのかと思うと不思議な気がいたしますが、その日と同じ「頼朝の死」の稽古に青山墓地より参りました。
今回の政子は神谷町の兄さん。東京では初めてでございますが、ご一緒するのは2度目になります。真山青果先生の作品は台詞が多く、つい謡いたくなるのですが、美保先生にはあまり謡い過ぎないようにと言われました。父が亡くなったときに演出をなさっておられ、気遣ってくださった美保先生が旅立たれて1年、父と美保先生の供養となるよう勤めたく思っております。

夜の部の口上は新錦之助さんのお祝いを述べさせていただきます。初代の兄さんは映画で活躍なさった方ですが、初舞台の口上に父も出演しておりました。勉強熱心の新錦之助さん、歌舞伎役者の名前として大きな名にすると確信しております。

今日、3代目,4代目栄蔵お師匠さん、遊喜先生の追善長唄の会に出演させていただきました。父の命日に、父の尊敬していた3代目栄蔵お師匠さん、父が仲良くさせていただき、私共兄弟のお三味線の手解きをしてくださった4代目、その後お教えくださった遊喜先生の追善の会にお招きいただいたことは本当にうれしく、恩返しをさせていただきありがたく存じました。里長さん始め流派の方々が18丁18枚とお並びになっての「七福神」の演奏は圧巻で、その中で踊れましたことは幸せでございました。

3月の歌舞伎座お出かけいただけましたでしょうか?序幕から切までの出演といっても、間が5時間空いておりましたので「七福神」の稽古、取材などもありましたが、たいがいは一度家に帰り、休んでから戻ってまいりました。
いつも申しますように御大将の心で一ト月勤めさせていただきました。音羽屋さん高麗屋さんとは気心も知れておりますので、楽しく勤めさせていただきました。
楽翌日は梅幸おじさんの十三回忌の法要に参りましたが、もう丸12年も経ってしまったのかと、時の速さに驚いております。おじさんには本当にお世話になりました。いつまでも前髪がお似合いになり、品格があり、それでいて色気もあるおじさんの芸に一歩でも近づくことができればと改めて思いました。また、橘屋のおじさんの七回忌の追善パーティーが月末にございました。父と同じ年に逝かれたおじさん、5月の歌舞伎座で息子さんお孫さん達が追善で「女暫」をなさるとのこと、どんなにお喜びかと存じます。おじさんにも色々と教えていただきましたが、一つ一つの教えを自分の財産にしなくてはいけませんし、その教えを後輩達に伝えなくてはと、これも改めて思いました。

父が逝ってから、桜の季節は反省と自分自身を見つめ直す季節となったようでございます。6年前よりは進歩した舞台となるよう勤める所存でございますので、どうぞ歌舞伎座にお運びくださいませ。
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