ひとりごと 〜 07/03

2ヶ月ぶりの「ひとりごと」となってしまいました。まあ、言い訳はしないことといたしまして、1月,2月と無事に舞台を勤めさせていただきました。

「松竹梅」はお正月らしい踊りになっていて、幸ちゃん(橋之助丈)の従者を従えての業平は、昨年9月の小町姫との踊りとは違った風情になっていたのではと思います。雅の世界にお客さまをお連れできたなら幸いでございます。
「勧進帳」は何度も書いておりますので省きますが、部屋子の梅丸も一ト月恙無く太刀持ちを勤めることができ、勉強になったと思います。じっとしていなくてはいけないお役ですので毎日では辛い日もあったかと思いますが、今は舞台に出られるのが、嬉しいようでございます。
「金閣寺」こういう役はある意味で、一番難しい役と云えると思います。時間も短く、することもありませんので、出てきたところで決まってしまう役でございます。なんとなく、それなりの風情がでていて、雪姫との関係が分かればと……思いますが、如何でございましたでしょうか?

2月は皆さまご存知の「仮名手本忠臣蔵」
同じ題材でも昨年の「元禄」の方とは雰囲気が違っております。今回は初役が二役ございました。石堂は大名ですから、それなりの品位と大きさ、そのうえに判官に対して"情"をもった捌役ともいえるお役かと思います。そのように勤めたつもりでございますが、ご見物には如何でございましたでしょうか?
道行の勘平は何度も勤めさせていただいておりますが、時蔵さんのお軽とは、初めてとなります。暗い中の華やかな一幕、深刻な二人のはずですが、お客さまにも一息ついていただくための先人の知恵。父の注意を思い出し、歌舞伎舞踊となるよう勤めさせていただきました。
夜の部の定九郎。このお役も初役となります。凄みのある色悪、私の柄(にん)では無いかもしれませんが、楽しく勤めさせていただきました。

「仮名手本忠臣蔵」はどのお役でも、できなくてはいけないといわれておりますが、見えない部分などはやはり演じた方に伺います。今回は團蔵さんに教えていただきました。
短い時間の中で、舞台上もすることの多いお役でございますが、血糊を黒紋付や舞台にこぼさないようにするため、一度裏に隠れた時に細工をしたりと、見えないところでの作業も多くあり、忙しい大変なお役でございます。慣れてまいりますと、演じていて気持ちの良いお役でございました。昨年に続き、今までに無いお役をさせていただき、それを自分のものにしていければ、と改めて思いました。
私が定九郎を勤めておりましたので、WOWOWの番組で志の輔さんの「中村仲蔵」を放送なさる時に、定九郎のお話をさせていただきました。前日にお借りしたDVDを拝見させていただきました。講談のお話を志の輔さんが落語として挑戦なさったとのことですが、それが大変結構で仕事のことを忘れて拝聴いたしました。

3月は「義経千本桜」の通しとなっております。前回の通しの時と同じく義経を勤めさせていただきます。三つのお話にそれぞれに中心となるお役がございますが、最後まで義経がからんでおりますし、落ちていくといっても、源氏の御大将、題も義経が頭でございますので、いつも申しますように品格と大きさを大切に勤めさせていただきます。先月は11時半楽屋入り、5時半出と短い時間に3役でございましたが、3月は序幕から切りまでの出演で義経一役となります。今日(2/28)から稽古が始まりましたが、体調を整え、慣れがでないよう心して勤めてまいりますので、ご見物の程よろしくお願い申し上げます。
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