ひとりごと 〜 06/07

昨日(6月30日)、毛谷村の舞台稽古でした。今日は国立劇場創立記念日ということでお休みでしたので、一日のんびりと過ごし、夜になってから「ひとりごと」を書いております。本当は土曜日中に原稿を送る方が、さいもんさんが楽なのは分っているのですが……、中々そうはいきません。毎回の遅れは皆さまご承知のことと、マイペースでさせていただきます。

さて、先月の「二人夕霧」ご覧いただけましたでしょうか?「吉田屋」をご存知の上で見るとパロディになっているのが解り、面白さも増すかとも思いますが、知らなくとも、ストーリーが有るような無いような舞踊劇ですので、ただ楽しくご覧いただけたなら幸いでございます。
理屈を言ったら始まらないお話で、傾城買いの指南をして生計を立てようと指南所を開き、奥さんが傾城の姿のままでご飯を炊いたり、蛸を買いに行ったり、死んだと思っていた前の恋人が生きていて、挙げ句のはてに、勘当がとけたら、二人の奥さんをつれて帰る……、歌舞伎だからのお話でございます。それが不思議に見えないよう、はんなりと粋(すい)にできれば。。。と演じた一ト月でございました。
「藤戸」良くまとまった舞踊劇になっていて、播磨屋がこれからも大事に上演を重ねて後世に残る作品になるのではと思います。前にも書きましたが、大将としての大きさと、戦の中では非情であっても人を思いやる気持ちと、そしてなによりも品格を大切に勤めました。
4月の父の追善の折りには父が復活したり初演した作品が取り上げられ、それを期にこれらの父が復活,初演した作品が改めて見直され、6月も播磨屋の新作とともに「二人夕霧」が上演され、9月にも46年ぶりに父が復活した「鬼揃紅葉狩」がかかることになりました。古典を踏まえた新作、復活狂言が舞台にかかることは歌舞伎にとって大切なことと思っておりますので、嬉しいかぎりです。泉下の父も駄目だししながらも喜んでいることと思います。

7月の「彦山権現誓助剣」─ 毛谷村の六助は何度目になるでしょうか? 何度もしている役ほど、心して勤めなくてはいけません。今回は杉坂墓所からの上演でございますのでお話が解りやすいかと思います。杉坂墓所では富十郎兄さんの六助で弾正を勤めておりますが、この場の六助は初めてとなります。子役の弥三松は玉太郎で、4月に初舞台以来2度目の舞台となります。稽古の初めの内は気乗りしない様子でしたが、なかなか度胸のある子で、舞台稽古は誰よりもしっかりとしておりました。一日二回ですので体力的なことだけが心配ですが、千穐楽まで無事勤められるよう願っております。私の方は、剣術は強くともどこか気の良い人間、のどかな雰囲気がでるようにと考えています。
一日二回同じ役を勤めるのは、別の役で一日束縛されるより、体力は勿論、精神力を消耗するので、玉太郎同様、私も健康管理に気を付けなくてはなりません。
鑑賞教室は切符代も、上演時間もお手ごろかと思います。皆さまのご見物をお待ちいたしております。

8月は、藤間宗家の会、子供歌舞伎体験教室指導とあり、お盆過ぎでないと休めないと思います。9月は歌舞伎座出演となっておりますが、その話は、また次回にいたします。

暑く、鬱陶しい日が続いておりますが、お元気にお過ごしください。
サッカー、日本代表残念でしたね。とはいっても、決勝までやはり気になります。

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