ひとりごと 〜 05/07
梅雨時とは思えない暑い日が続きちょっとまいってしまうような6月でしたが、皆さまは如何でしたでしょうか?
7月の巡業、暑さも雨も適当にと願ってしまいます。雨が降らずに水不足のところ、反対に大雨で被害にあったところ、
ニュースを聞くたびに丁度良くいかないものかと思ってしまいます。どちらの地方の方々にもお見舞い申し上げます。
6月の舞台、ご覧いただけましたでしょうか?
古風に務めるように心がけた「輝虎配膳」─ お客さまが乗ってくださるか心配いたしましたが、古風な歌舞伎が好きの
お客さまには喜んでいただけたようで、安堵いたしました。
着付けを一枚ずつ四枚も脱ぐところでは毎日笑いが起きましたが、先代松島屋のおじさん(13代目片岡仁左衛門)の芸談でも
「ここで笑われるくらい演るのが古風な歌舞伎の面白さを出すところなのだから、必ず演じなくてはいけない」との教えもあり、
その意味ではお客さまも理屈ではない面白さを感じてくれといるのかな… と毎回演り甲斐のあるところでした。
またお付き合いいただいた秀太郎兄さん、時蔵さん、歌六さん、東蔵さんも結構で、再演したい演目となりました。
「吉原雀」─ 上下の踊りでございましたが、上の「良寛と子守り」の天王寺屋の兄さん親子の踊りとはまた色合いも違う
踊りでございまして、江戸情緒ふれる踊り。今回は長唄でしたので、父と踊った清元での「吉原雀」を思い出しながら、
また歌舞伎座では久しぶりの兄弟競演を楽しんで踊ることが出来ました。
本日、巡業の舞台稽古を初日の舞台となります「サンパール荒川」でいたしてまいりました。魁春の襲名披露の最後となる
巡業でございます。お近くに伺いました折りにはご見物お願い申し上げます。
「与情浮名横櫛」─ 芝雀さんのお富とは初めてでございますが、何人目のお富さんでしょうか? 何年も前のことですが、
与三郎役の富十郎兄さんが怪我で何日か代役で務めさせていただいた時は、梅幸おじさんのお富に橘屋のおじさんの多左衛門で
毎日いろいろ教えていただき、とても得をし勉強になった代役だった思い出がございます。
見初めでは客席を廻るので、その土地の方々とじかに触れ合えるのを楽しみにいたしております。また何度も演じている役だけに
慣れが出ないよう、新しい気持ちで心して務めなくてはと戒めております。
何処に行っても駅から劇場と宿の往復で終わることが多いのですが、その土地の美味しいものをいただくのも巡業の楽しみの
一つでもあります。
今回の巡業では、金沢に参ります。金沢は初代歌右衛門の出身地でございます。魁春の襲名報告を菩提寺いたすこととなり、
揃ってお参りいたします。ちなみに初代歌右衛門から三代目歌右衛門までは屋号は成駒屋ではなく、加賀屋でした。
魁春はその加賀屋を引き継いでいる訳です。
暑い時期の巡業、全員無事健康で千秋楽まで務められますことを願っております。
8月の清里フィールドバレエも、巡業後直ぐです。
稽古時間が少なく、川口ゆり子さんとの絡みが心配なので、巡業中に2度ほど八王子に行きリハーサルをすることにいたしました。
作品としては良く纏ったと自負いたしておりますので、ぜひ清里高原にお出かけください。
では、巡業に出発です。
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