ひとりごと 〜 05/04

3月の勘三郎襲名興行も無事千秋楽を迎えました。
ご当人は東京だけでもあと2ヶ月も続くのですから大変だと思います。奥さんの好江ちゃんは親戚ですので、あの細い身体で大丈夫かなと心配になります。周りの方も大変と思いますが、何にしろ皆さん身体に気を付けて恙無く襲名興行が終わること祈っております。

「口上」─ アフリカ旅行の話をするつまりだったのですが、大人数ですので言いたいことを全部申し上げると時間がかかってしまうと思い、お祝いの気持ちをのべるに留めましたが、千秋楽には先代勘三郎のおじさんの一周忌の追善興行の折り、亡父六世歌右衛門が哲ちゃん(当時勘九郎)と踊った「吉野山」のことに触れさせていただきました。
父は毎日のようにダメ出しをして、哲ちゃんは「毎日名題試験を受けてるよう」と言っておりましたが、とても良い舞台で身内の私共も感動した覚えがございます。皆さんが哲ちゃんの今後に期待している気持ちと、襲名を喜んでいる気持ちが出ている口上で、列座していて遠縁の身として嬉しく感じました。
「俊寛」─ 先代勘三郎おじさんの最後の舞台もこの「俊寛」で私は少将役でした。また、その後おじさんの追善で「芝居前」に出演していた父と梅幸おじさんが相次いで入院した時も「俊寛」が出ていて、その折りは丹左衛門を務めておりました。色々な意味で思い出の多い作品です。と云うことは何度も務めているお役ということなのですが、こういう時はまず、"なれ"が出ないよう気をつけます。幸四郎さんの俊寛では以前にも務めており、また瀬尾の段四郎さんとは同じ年ですのでやりとりは自然にできましたが、上使としての品格あるよう務めさせておただきました。

「演劇博物館<六世中村歌右衛門展>関連講座」─ 早稲田大学の大きな教室ということでガラガラ(?)と心配しておりましたが大勢の方が聴講してくださり、教室一杯となり安堵するとともに緊張いたしました。台本はありませんし、鳥越先生がどんな質問をなさるか解っておりませんでしたし、マイクの調子があまり良くなかったこともあり、舞台より疲れました。
「六世歌右衛門展」は今後命日を挟んで毎年開催の予定とか、嬉しいことです。貴重な品から取るに足らない品まで早稲田に運んだので、整理に時間がかかり開催まで4年かかったとのこと。狭い我家ではとても整理保存ができませんし、亡父のことを知っていただく機会が増えることは、嬉しいことでございます。

4月は8ヶ月ぶりのお休み……。とはいっても一ト月はアッという間です。まずは健康チェックから始めます。OKと言っていただければ、安心ですが── 如何なりますでしょうか? 検査前は少々不安が付き纏うものです。
8月の「切支丹道成寺」の稽古も始まり、子供歌舞伎の打合せもあり、結構用事は入ってきておりますが、短い旅行も考えております。春を見つけに行こうかと思案中でございます。
5月は「芝居前」のみの出演ですので気は楽なのですが、制約される時間、それも舞台となりますと、そうは呑気にできません。まずは4月の休みを堪能させて頂いただきます。皆様も春を見つけてのんびりなさいませんか?
TOP / よこがお / ぎゃらりぃ / すけじゅうる / とぴっくす / ふぁん / らくがき
ご意見・ご感想などがございましたら、ご一報ください。
All content copyright baigyoku.com since 2002 無断転載を禁ず