ひとりごと 〜 05/01

さて、昨年暮に原稿提出のはずだったのでは…、とも思うのですが、まぁお正月早々でございます。堅いことは 言わないことにいたしましょう。


まずは、明けましておめでとうございます。
そして本年も舞台、HPをご後援の程お願い申し上げます。
昨年は日本のみならず、海外でも大きな災害があり、多くの命が奪われました。どうか今年は、そのような 災いの無い年となりますよう、また戦火の中の子供達にも笑顔の戻る年となりますよう祈らずにはおりません。
「らくがき」へも嬉しいニュースが聞かれるようになり安堵いたしております。この書き込みも今年は嬉しい 便りで一杯になる年となりますよう、願っております。HP来訪者の皆さまにとっても良き年となりますよう お祈り申し上げます。

12月南座には東京からもご見物いただきありがとうございました。
26年ぶりの上演だった「箱根霊験誓仇討」─ 今の時代に受け入れられるか心配いたしましたが、評判も良く 安堵いたしました。競演の松島屋の兄さん方が味わいのある演技で密度の高い舞台にしてくださり、私も 演じていて楽しゅうございました。古典の名作でございますので、後世に残していきたい演目でございます。 私にとっても大切に演じていきたい作品となりました。
「隅田川」─ なんといっても、亡父歌右衛門との思い出の作品でございます。鴈治郎兄さんが「兄さん(亡父 のこと)のようにはできないので」とおっしゃられてご自分なりに工夫なさって演じておられましたが、 とても大切に心を込めて演じられておられました。私も気持ち良く作品の中に入ることが出来ました。
2月歌舞伎座での再演も決まっており、父の作り上げた作品が、形が変わっても引継がれることは嬉しい かぎりでございます。

顔見世とは思えない暖かい京都で、持っていった厚手のコートに一度も袖を通さずにすみました。前回書き ました、大市さんのスッポンにも行ってまいりました。いつものメンバーが先に行ってくれて、時間ギリギリ に食べることが出来ました。結局、いつもの顔見世と変わりなく、祇園、先斗町となじみのお店を一通り 廻った一ト月でした。先斗町のときは市子姉さんのところに寄り、おかあさんにご焼香して参りましたが、 籠本のおかあさんがいないのが、不思議に感じられてなりませんでした。頼る大きな存在がなくなり、自分 自身がしっかりしなくてはと改めて感じさせられた月でもございました。

新しい年は、国立劇場から始まります。東京でのお正月興行は3年ぶりでございます。
元旦は例年の通り、お年始廻り。2日の稽古を済ませて、この原稿を書いております。明日3日は初日と なります。
「御ひいき勧進帳」─ 荒唐無稽の古風な芝居で理屈ぬきで楽しんでいただくお芝居でございます。大変評判の 良い作品で、紀尾井町(2代目松緑)のおじさんが復活してから何回も上演されている作品でございます。私の 役喜三太も紀尾井町のおじさんがなさり、前回は富十郎兄さんがなさったお役でございます。あまり理屈を 考えるというのではなく、古風におおどかな一幕になればと思っております。
富樫も普段の富樫とは違っております。研ぎ澄まされた、芸術的な演目というより、あくまでも、古風で豪快 で、荒唐無稽な作品でございますので、これも役作りは大きく古風で、おおどかでと考えております。
なんにしろ、お正月らしい作品でございますので、楽しくご覧いただき、厄払いしていただければと存じて おります。


今年は、皆さまにとって歌舞伎ご見物に良き年となりますように…。
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