ひとりごと 〜 04/09

今年はなんて台風の多い年なのでしょうか。
今回も災害お見舞いを申し上げることから、「ひとりごと」を書き始めることとなってしまいました。
先日の台風21号は、ついこの間巡業で巡ったコースとほとんど同じ所を通って、大きな爪痕を残してしまい ました。台風のコースを見て巡業中でなくて良かったと思いましたが、被害の大きさをニュースで知り、 只々お見舞い申し上げ、一日も早い復興と被害に遭われた方々の心の傷がいえますことを、お祈り申し上げる のみでございます。

8月末の東京近郊の公演を終え、31日夕方 大阪に入りました。翌1日の高槻には先斗町の大姉さんたちが ご見物。緊張しました。神戸を終えて、九州に ─ 。ここで台風によるアクシデントがございました。 小倉から大分に参るとき、電車がストップ。高速も通行止め。6時開演 1回の公演でしたので、タクシーで 一般道を4時間かけて参り、無事舞台を開けることができました。大道具さん始め、裏方さんはもっと気が 気じゃなかったと思います。大分は台風の去った後とはいえ、こんな日にはお客さんいらっしゃらないの ではと思いましたが、満員の客席でこちらも感動いたしました。岩壕さん(斑雪白骨城作者)もご見物くだ さり、楽屋を訪ねてくださいました。創作活動続けておられるご様子、これからの作品も楽しみです。
九州をでると、中国・四国地方はハードな移動となりましたが、病人も出ず、移動も舞台も恙無く済みました。びわ湖ホールは、お客様が芝居よりロビーにいる方が良いなどとおっしゃられるのではと心配になるくらい、 ロビーからの景色が絶景の劇場。ここには先斗町のお馴染みの芸子さんたちが、籠本のおかあさんと来てくれ ました。「12月南座、お待ちしています」に嬉しいような、怖いような… でございます。
扶桑会館で千秋楽、この劇場は地方には数少ない本格的な長い花道があり、「落人」の幕外引っ込もとても 気持ち良く務めることができました。何にしろ、無事千秋楽 ─ 魁春の襲名披露も、あとは来年の中央コース を残すのみとなりました。演目は変わりますが、来年の一座も今回と変わりません。来年もお近くに参り ましたときには、ご見物の程よしくお願いいたします。
2日程お休みをいただき、空気の良い所で少しのんびりといたしました。

10月は久しぶりの歌舞伎座出演です。
序幕で「寿猩々」を、博多座ではいたしませんでした幕外花道の引っ込をつけて舞わせていただきます。 品があって、洒脱な振り。名曲を楽しんで踊らせていただきます。1回目より2回目の方が難しいものです。 いつも父に言われておりましたが、慣れがでないよう、前回より進歩するよう、心して務めます。
「熊谷陣屋」の義経 ─ 歌舞伎の古典には良くある、子供を身代わり差し出す、それをある意味で命令する役 なのですから、冷たさと、敵に対する思いやりとを持ち合わせている冷静さがあるのでは… と思うのですが、如何なものでしょうか。梅幸おじさんのように、それをふわっとした大きさの中に包み込み、御大将の格と 品をもって務めたく思います。
「井伊大老」長野主膳 ─ 非情な人間に描かれてはいますが、移り変わる時代の中、今までの時代を守ろうと する者の苦しみが少しでも感じられれば、と思っております。父のお静の方で何度も務めておりますが、怒ら れた思い出しかございません。
7・8月と同じお役が続きましたので、昼夜三役、それぞれ違うお役。ある意味で楽しみでもございます。

芸術の秋、歌舞伎見物お出かけください。
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