ひとりごと 〜 04/05 (1)

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梅雨入りも間近との話でございますが、6月は九州博多。公演に先立ち5月29日に船乗り込みがございます。 この日の天気を出演者一同心配しております。雨が降ったら私のせいとなるのだと思いますが、神谷町の 兄さん、高麗屋さんも雨男といわれる方です。3人そろえば、たぶん…… 雨でしょう。

まずは、6月のお役よりお話させていただきます。
序幕で「寿猩々」─ この踊りは、元は能であった作品で歌舞伎では二人猩々で舞われておりましたが、 先々代三津五郎のおじさんが一人猩々に振付けた作品です。5月芝居中に、稽古に入りました。私は名人と いわれた七代目大和屋のおじさんの舞台も覚えておりますし、この「猩々」を振付けた八代目のおじさんには とても可愛がっていただきました。おじさんの東京最後の舞台もご一緒でした。国立劇場での「忠臣蔵」の 半通しで、普段上演されない二段目が出て、おじさんの本蔵で若狭之助をさせていただいた思い出が ございます。今回、そのおじさんの次女にあたられる寿子お姉さんに稽古をつけていただきながらも、 おじさんのことが思い出されました。
振り写しの時に、近頃あまり出ない花道の引っ込みをなさったらと言われましたが、今回はご遠慮 いたしました。また、踊らせていただける時には、挑戦させていただくつもりでおります。 能からの踊りですので、格調は保ちながらも、お酒好きな架空の生物。そして舞い方が独特でございます ので、おじさんが意図したことを出すことができればと思っております。
「金閣寺」─ 妻雪姫も自分も捕われの身でのラブシーン、なんとなくあわれと風情がでれば良いのでと…。 しどころの無い役だけに難しいお役でございます。

魁春の「口上」は6回目になると存じますが、魁春と共に心して務めさせていただきます。

「勧進帳」─ 富樫を務めるのは何回目になるのでしょうか? 高麗屋さんとも何度もいたしておりますが、 最近では13年秋の巡業で、その折の義経は今回と同じ魁春(松江時代)でございました。弁慶との息が 合わなくてはいけませんので、間の取り方等は弁慶をなさるかたによって変わります。私は博多では 初めてでございますが、何度も上演され、一番人気のある狂言だけに心して務めさせていただきます。

「権八」─ 権上は何度か勤めさせていただいております。暗い夢の中、そして夢覚めの吉原で華やかな 雰囲気に変わる歌舞伎らしい演出の芝居と思います。重い罪を犯してはいても、悪人に見えない優男の若衆、 これも風情で見せる芝居かと存じます。権下は始めてさせていただきますので、小紫の時蔵さんと相談 しながら役作りをしていくつもりでおります。お客様に同情されるよう、務められればと思っております。

違ったお役を4役務めますので、梅雨時ではございますが、九州の旅を企画なさっては……!!!
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