ひとりごと 〜 04/03

今年は桜の開花が一番早いとのことでしたが、冷たい雨の日が東京の開花宣言の日で、花冷えの日が続きました。桜の季節はなぜか心躍る季節ではございますが、父が桜のなか逝ってからどこか寂しく映ることがございます。祖父五代目歌右衛門の時代より神道(金光教)でございますので、今年は三年祭にあたります。楽の翌日に久しぶりの陽の光の中、桜の花の下で父の親しかった方々と三年際のお祭りをさせていただきました。淋しがりやの父、久しぶりに大勢の方に囲まれて喜んでくれたのではないかと思っております。


さて、3月は夜の部最後の幕「義経千本桜」の「すし屋」弥助でございました。上方の型でさせていただくのは初めてでございましたが、基本は今までと変わらずに演じました。前回にも書きましたが、身を窶していても高貴な雰囲気が必要 − しかし弥助のときは雇われ人でなくてはなりません。演技ではなく、何もしないでいて雰囲気で感じられる…… 梅幸おじさんの舞台が思い出されます。父はおじさんの演技を評価しており、「最高の演技を学ばなくてはいけない」とおじさんに私の稽古をよく頼んでくれました。おじさんに学んだことが、少しでも舞台に活かされるよう日々務めなくてはと、父の三年祭に改めて思う次第でございます。
3月31日は板東三津緒さんの会で宮薗節「吉田屋」を踊ります。宮薗節の「吉田屋」は、唄の文句は近松の原作に近い作品とのことです。舞踊というよりやはり芝居に近い作品ですが、普段本興行でかかるものとは違っております。とはいえ、本興行でもさせていただきたいお役、勉強させていただきます。

終演後岡山までまいり、翌1日琴平に入ります。お弟子さんたちは朝6時代の飛行機ですが、朝の苦手な私は、少しでも身体が楽なようにと前日移動です。1日は舞台稽古、2日は舞台稽古とお練です。そして3日が初日となります。
「再桜遭清水」は20年前金丸座での歌舞伎公演第1回目のために播磨屋が書き下ろした「清玄」のパロディのような作品です。宗十郎さん、藤十郎さんが出演なさっておられ、私は宗十郎さんがな演じておられた千葉之助清玄を務めます。今回は少し直しを入れての上演となりますが、あの小屋にあった芝居に作られておりますので、私も演じるのを楽しみにしております。
「お祭り」鳶頭 − 粋にいなせに、華やかに踊りたく思っております。
「羽衣」では、初めて花道の上の宙乗りを使います。魁春が乗るのですが、引っ込めないので花道に下りてくるとのこと。ご宗家も振りに工夫なさるとは思いますが、魁春も大変だと思います。内心自分でなくてよかったと思っております。
「口上」は20周年のお祝いと魁春の襲名挨拶もさせていただくことになっております。

気候は寒いとおっしゃる方が多いので、厚手のものも荷造りいたしましたが、どうなりますでしょうか? 早く終わりはいたしますが、昼夜4役。口上を入れると6本出ずっぱりですし、行く場所もございませんので、健康的に過ごせるのではと思っております。いつも旅館の支配人さんはじめ、仲居さんたちが気を遣ってくださり気持ちよくすごさせていただいております。困ることは、食事が豪華すぎることでしょうか。贅沢な悩みですね… 普段より短い興行とはいえ、身体に気をつけて、心して務めさせていただきたく存じております。

管理人さんのPC故障のため今回も短めにいたしました。もし、PCが直っていたら…、次回は少し長めを予定しております………??


管理人のひとりごと
わたしのPCのことなど、お気になさらずに…。もっと長くても、月に何度でも、原稿を送ってくだすってかまいませんよ ^^

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