ひとりごと 〜 03/10 (2)

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昼は序幕だけでございましたので、1度食事に出てホテルに帰り、休んでからまた、3時少し前に楽屋入りという毎日でした。2回ほど、南山大学教授 安田文吉先生の芝居講座に参りました。一人でしゃべるのは苦手でございますので、対談の形をとっていただき助かりました。演目の説明、型などのお話はとても解り易く、初めての方はもちろんのこと、愛好家の方も今までと違った見方で楽しめるとのご評判でございました。歌舞伎普及のため努力してくださっておられる安田先生に、感謝でございます。
名古屋での食事の楽しみ、お味噌の鳥鍋のお店へも参りました。一見しつこそうに見えるスープがしつこくないのです。いつも沢山いただき、最後のきしめんとご飯は、いままできしめんしか食べていなかったのですが、今回初めて"ご飯にきしめんをのせる"というお勧めの食べ方をいたしました。これがおいしくておいしくて、びっくりいたしました。ご飯に味がしみた加減、汁の加減といい、きしめんもいつもより美味しく感じられ、目から鱗といったところでした。あんこう鍋、松茸と楽しみにしていたお店にも行くことができました。普段はホテル近くの、関西でいうおばん菜のお店でお魚・煮物等を…。また、やはり近くに気軽なイタ飯屋さんを見つけました。体重は維持したつもりですが…、少し痩せるようにとの意見も出ております……! 如何なものでございましょうか?

さて、来月の舞台でございます。歌舞伎座といわれておりましたのが、演舞場出演となりました。「若手中心の『武蔵』に團十郎丈と出演を」と言われ、もう若手ではないのだと改めて感じたわけです。
團十郎さんは青学時代の同級生、武蔵を演じる新之助君は娘と同級生。小さい時から知っているので同じ若手の中でも身近に感じられます。私も意見を出して良い舞台になるよう、一緒に作り上げたく思っております。
私演じる本阿弥光悦は、芝居の中での出番は一幕だけですが、しゃれたお役だと思います。武蔵に強い影響を与えた当時の文化人といったらいいでしょうか。5月の「ひとりごと」にお参りに行ったことを書きました光悦寺さんは、本阿弥光悦由縁のお寺ですので、さっそく前御住職に電話でご報告いたしました。光悦寺は紅葉の美しいお寺としても有名で、この季節はお茶会でお忙しいとのことでございましたが、できるだけ東京に観劇にお出ましくださるとのお言葉をいただきました。
お茶の話が出ましたが、今回、舞台上でもお手前があります。お茶の稽古をいたしたのは昔のはなしですので、不安がございます。芝居好きな表千家の師範代の方にご指導をお願いいたしました。その成果は舞台上で…、とはいってもお手前をすべてやるわけにはいきませんので、省略した形となります。錦之助兄さんが武蔵をなすったときは河内屋さん(三世実川延若丈)が光悦をなさっておられますが、拝見しておりませんので、演出の團十郎さん・廣田さんと相談して一から作らせていただくつもりでおります。

12月はお休みをいただきましたので、本年最後の舞台となります。皆様のご見物をお待ちいたしております。
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