ひとりごと 〜 03/09 (1)
9月も無事千秋楽を迎え、翌日の舞踊会出演後その足で名古屋に参りました。
名古屋吉例顔見世魁春襲名披露興行でございます。
襲名披露興行は昨年からの東京、京都、大阪そして今月の名古屋。残すところ来年の博多と東西の地方巡業、
再来年の中央コース巡業と4年がかりとなります。
自分のことではないのですが、何かと気遣いしてしまい普段の興行以上に初日が開くまで気ぜわしく感じられます。
私の襲名の時には父はそれ以上に心配したのでは、と今になって思う次第であります。
出演くださる諸先輩が魁春のためにと快くご一緒してくださるのが本当にありがたく思います。
襲名は一人ではできません。出演者、会社、劇場関係者はもちろんのこと、お客様一人一人に支えられての襲名です。
魁春の襲名では自分が梅玉を襲名した頃のことを思い出し、「初心忘るべからず」と戒めております。
名古屋の舞台が華やかな興行となりますよう、みなさまのご見物よろしくお願い申し上げます。
さて 9月歌舞伎座、ご見物いただけましたでしょうか?
「毛谷村」の六助は東京では初めてとなります。子役ちゃんは時にいたずらをして困らせられたこともございましたが、
言うことはよく聞いてくれる子で、芝居をしっかりしていてとてもかわいらしい弥三松でした。
六助は普段出すことのない太い声を出すお役なので気をつけていたのですが、前半のあの熱い時期に冷房でやられ、
2、3日しんどい日がありました。ご見物の方にはわからないように務めたつもりですが…。
「河内山」─ 播磨屋との舞台は気心も知れておりますのでやり易くはありますが、お互いにその日の体調、気分で
若干、芝居の"間"が変わります。慣れで演じてしまうとその微妙な間が狂ってしまいますので、心して務めるよう
いたしました。とはいっても憎まれ役は演じていて面白いです。楽しく言い負かされました。
「俊寛」丹波少将 ─ 雅人の優雅さ、恋をする若々しさに注意いたしました。千鳥を抱くときに、魁春の背中が熱く
びっくりいたしました。魁春の熱演が伝わってまいりました。
先代播磨屋のおじさんの五十回忌に出演できたこと、ある意味で亡き父への親孝行にもなったと思います。
吉村流での「新口村」ですが、地唄舞の方とは初めてでございましたが、学ぶことも多くございました。
振りがあるような、ないような、動きの少ない舞でございましたので、踊るというより芝居で演じさせていただきました。
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