ひとりごと 〜 03/08 (1)

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8月は暑い夏との予想でしたので、すかっとした青空、ぎらぎらの太陽そんな夏を楽しみにしていたのですが、 夏はどこに行ったのでしょうか? 立秋も過ぎ、9月の声が聞こえてきてからの真夏日にはなりましたが、どちら かというと重い空、こういう気候は堪えます。大きな台風もございました。被害にあわれた方々に心よりお見舞 い申し上げます。
忘れるところでした。誕生日にはお祝いの書込み、ありがとうございました。家では年をとらないようにとの理 由(?)で誕生日はなし。でもお祝いを言っていただくのはやはり嬉しいものです。十五代目さんや梅幸おじさんの ように70過ぎても、80になっても前髪が似合う役者でありたいと思っております。


さて、夏休みとしては7月末に2日程、信州の扉温泉に参りました。昔は湯治場だったとのこと。とてもやわらか い良いお湯と、きれいな旅館でした。お天気はあまりよくありませんでしたが、それでも湿原などを散策しニッ コウキスゲを始めとして、沢山の高山植物を見ることができ、リフレッシュしてまいりました。
携帯電話も入らない所でしたので、清里までもどって参りましたら会社や番頭からの留守電が……。捜索願を 出されないで良かった…。
清里ではフィールドバレエで「白鳥の湖」を見ました。霧がかかってとても幻想的な舞台となり、野外ステージ ならではの公演でした。来年は弟の襲名披露の地方巡業で無理なのですが、再来年はまたご一緒する約束をして きました。川口ゆり子さんや今村博明さんと「時雨西行」の再演、お二人との新作などを考えております。その 節は、清里までお出かけください。翌日にはフィールドバレエの裏方スタッフさんの結婚披露宴に出席しました。 野外ステージで行われ、心温まる手作りの披露宴とはいえ、シャンブルウエストバレエ団の男性舞踊手のダンス があったり、花火が上がったりで、花嫁、花婿も涙するような、すばらしい披露宴でした。お幸せに…!
この披露宴で、大阪のお客様の御子息ご夫妻にお会いし、びっくりいたしました。世間って狭いものですね。


8月に入って、国立の稽古場に通いました。稚魚の会の「伊勢音頭」の稽古です。7月中に貢役の東志二郎さんの 稽古は始めてはおりましたが、いよいよ本格的な稽古に入ったわけです。貢はただ色気のあるだけの二枚目では なく、御家のためにと強い意志を持っていながら、策略に乗りだんだんと自分を見失ってしまう弱さもあるとい うお役です。周りのお紺、万野、お鹿、喜助などのお役が重要で、私の襲名時の舞台の時のように周りによって 演じやすくなり、良くもなるかと思います。
今回のような勉強会ではチームワークも大事な要素となりますが、それぞれが自分のお役を一生懸命務めており、 チームワークは良かったと思います。東志二郎さんは私の貢のビデオを見て勉強してきておりましたが、私の悪 いところも取っていて、それを見せられた私といたしましては、教える前に教えられた思いがいたしました。指 導するにあたって、相手の個性を尊重し、私のイミテーションにならないようまた、父が常に申していたように 「小手先でごまかす役者にならないよう」注意いたしました。私の言うことを一生懸命聞き、直そうとする姿勢、 出演者全員みな、真剣にお役に取り組みました。さて、東志二郎さんはどちらかと言うと不器用な、でも大変真 面目で一生懸命なタイプです。稽古場では緊張しすぎている気がし、萎縮してしまってはと心配いたしましたが、 本番では不器用ではあっても真面目さと一生懸命さが出て、のび良い舞台を勤めてくれました。
一年に一回の大きなお役、お弟子さんたちにとっての晴れ舞台ではありますが、本人たちにとって毎日の稽古の 積み重ねがためになったと思います。今後の自分たちの舞台での役割の大切さも、大役を務めて再確認できたの ではと思います。私も休暇が短くなってしまいましたが、有意義な時間を過ごさせてもらい、かえって良い夏休 みとなりました。

松島会の「将門」でございますが、プロの舞踊家の中に役者が入るのですから、ただ踊れば良いというのでは出 演する意味がございません。歌舞伎役者の踊りとして、役の性根を良くわきまえて踊るよう心がけました。普段 25日間の舞台を務めていると、1日だけの舞台はかえって緊張いたします。来月も舞踊会のお話をいただいてお りますので、自分自身も勉強させていただくつもりでおります。

9月の稽古も始まりました。稚魚の会の皆の真摯な姿勢を私も忘れずに稽古、そして舞台を務めたく思っており ます。
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