ひとりごと 〜 03/06



6月の国立も無事千秋楽を終え、翌25日は久しぶりにゆっくりと朝食をとり、新聞を読みのんびりと過ごしました。
26日の甲府公演のため、午後に車で出発。甲府の町をぶらっとして、早めに休み、翌日に備えました。
劇場はホテルより2分のところ。東京より30分早い開演で2回、本当の楽日公演となりました。

さて「与話情浮名横櫛」ご見物いただけましたでしょうか? 初めての歌舞伎見物の方からも書込みをいただいたようで、 お一人でも歌舞伎が好きになってもらえたことは、嬉しいかぎりです。学生向きの話だったかは、未だに『?』です。
国立劇場の以前の制作担当者の方の話ですと、父の元気だったころ「源氏店」はどうでしょうかと相談したところ、 学生さん相手にとんでもないと反対され、「番町皿屋敷」を私と弟でやることになったことがあったそうです。 時代が変わったのでしょうか? 学生さんも、また先生方も抵抗なく見ておられたように感じられました。
見染めの場で客席を歩くときも、沸く学校、しらけている学校とあり、演じる方も普段の芝居と違い、 戸惑う日もありましたが、おおむね興味を持って芝居を見ていてくれたように感じられました。
これからも堅苦しく思わず、気楽にお出かけください。歌舞伎座には一幕見と云う便利な制度もありますので、 これという作品を選んで見るのも良い方法です。
まず7月昼の部「盲長屋梅加賀鳶」を一幕見でご見物を ─── と、歌舞伎座の宣伝を!

今月7月は久しぶりに、猿之助さんとご一緒いたします。
猿之助さんのおじい様にあたる猿翁おじ様には、私の初舞台の口上を言っていただきました。 兄さんとも小さいころはよくご一緒いたしており、遊んでいただいた思い出もございます。 最近また舞台でご一緒するようになりましたが、稽古熱心、研究熱心には頭が下がります。
さて私のお役、松蔵でございますが、6月とはちがって大人の男の魅力がでるように、高麗屋のおじさん(白鸚丈)の松蔵を手本として、 させていただくつもりでおります。
町火消しと違って加賀藩お抱え火消し、粋な中にも気位の高さ、鳶頭の風格が出るように、 そして猿之助さん演じる道玄と渡り合い 言い負かすのですから、大きさが必要と 心して務めたく思っております。
昼の部のみの出演でございますので、健康的な一ト月を過ごすつもりでおります。


「らくがき」に好きな衣裳は? との質問があったようですのでお答えを。
好きな色等はありますが、それぞれのお役には決まった衣裳、色形がありますので、自分で決められるのは新作のときくらいでしょうか。 それでも時代考証等あり自分が好きというより、役に相応しい衣裳をと考えて選びます。そのうえで好きな衣裳を特に挙げるなら、 「累」の与衛門の黒紋付、「籠釣瓶」の栄之丞の着替えたあとの青の小紋に黒の羽織などでしょうか。


先月2回分の長さ(!)でしたので、今月はこの辺で失礼いたします。
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