ひとりごと 〜 03/03 (2)

1≪ 2


さて、先月の舞台ですが如何でしたでしょうか?いろいろとご意見があるかと存じますが、私自身も 再演されるようなことがあれば直しをいれたく思っております。
新歌舞伎の台詞回しではなく、時代に台詞を言ってもらうようにいたしました。難しかったようでは ございますが、歌舞伎らしい舞台にはなったのでは と思います。
夢の場は、始めの台本にはなく違う場面が入っておりました。戦の説明が多くなっておりましたので、 その部分はカットしていただき、鶴姫が如水に思いを寄せる場として、また芝居の中幕的な場として、 夢の場を入れました。
英恵先生の衣裳は今までの歌舞伎では考えられない衣裳でしたが、それがこちらの狙いでもあり、あ の場面にマッチしていて雰囲気がでており、さすが先生だと思いました。他の場面のコーディネート では有り物の衣裳から選ぶので、先生の思いどおりにはならなかったのでは と存じますが、衣裳会 社までお出かけくださり、沢山の衣裳を楽しそうにご覧いただいたとのことでした。ただ、序幕の侍 女達の衣裳だけは有り衣裳ではお気に召さず、色の指定で衣装屋さんが染めて新たに作りました。普 段の侍女の衣裳とは趣の違ったのが解りましたでしょうか?
新作にしては準備期間が短く、舞台稽古も2日だけだったので、(歌舞伎座の場合は1日で、古典なら ばそれでも大丈夫なのですが)あとから気になるところが多々でてきてしまいました。初日が開いて も毎日のように少しでも良くなるよう変えていきましたので、何回かご覧になった方は違いがお解り になったと思います。振付けの蘭黄さんも初日からしばらくは毎日のようにいらしてくださり、全体 の流れ、動きなどを直してくださいました。チュールの掛で孝太郎さんも大変だったと思いますが、 掛に合せた振りを良く踊られておられました。その鶴姫で三月国立劇場優秀賞を受賞されました。

吉弥さんが始めての女形で特別賞を受けられました「実朝」でございますが、こちらはピーター・ブ ルックのシェークスピア劇のような新しい感じではなかったでしょうか?
歌舞伎の舞台では考えられない装置、台詞だけで聞かせる芝居。物語を予感させるような音楽に小椋 桂さんが仕上てくださっており、違和感なく芝居に入っていくことができました。

演出 ― 結構楽しみました。こらからもチャレンジしたいと思っております。


4月14日、渋谷ロータリー倶楽部で「これからの歌舞伎」という題で45分間のお話をいたします。娘 の幼稚園のときからのお友達のお父さんに頼まれまして、まいることになりましたが、こういうこと はやはり苦手です。うまく話を纏められればと思っております。

5月は9ヶ月ぶりのお休み、5月5日には奈良薬師寺に参り、高田好胤先生とのお約束をやっとはたすこ とができます。「一度 三蔵法師様をやってね」とおっしゃっておられた先生、なかなかスケジュー ルが合わず先生のお元気なうちに出演できなかったことが残念です。
先生が喜んでくださるよう、心して務めさせていただきます。

その後は、カミさんつきで大阪と京都に寄る予定です。温泉も行きたいなとは思っておりますが、如 何なりますでしょうか? 久しぶりの休みですので、とにかくのんびりするつもりです。
1≪ 2
TOP / よこがお / ぎゃらりぃ / すけじゅうる / とぴっくす / ふぁん / らくがき
ご意見・ご感想などがございましたら、ご一報ください。
All content copyright baigyoku.com since 2002 無断転載を禁ず