ひとりごと 〜 03/03 (1)

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4月の初日が開き数日が経ってしまいました。
今回も言い訳です。3月中に「ひとりごと」更新できず申し訳ございませんでした。

3月国立が 24日に千穐楽、翌25日夕方の飛行機で 津山にまいりました。
岡山空港から車で1時間半かかりましたが、26日の津山2回公演は、昼夜とも満席の中で務めることが できました。
「斑雪白骨城」は舞台装置が飾れないので、演目は「実朝」と踊り二題となりましたが、普段歌舞伎 をご覧いただけない方たちにご見物いただき、嬉しく存じました。

27日午前にほっとした気分で飛行機に乗り東京に戻りましたら、携帯電話に松竹より「至急お電話を」 と留守電が入っており、カミさんからのメールで代役のことを知りました。
家に帰って会社に電話をいたし、正式に伊左衛門の代役を仰せつかりました。松島屋さんは風邪をこ じらせての休演でございますが、快方に向かわれておられ、体力が戻り、声が出るようになられれば 復帰なさいますので、それまでこのお役を大切に務めさせて頂きます。

この「二人夕霧」は父六世歌右衛門が昭和40年に主催公演 莟会で復活した狂言で、今年1月の上演ま では前の夕霧を父が、後の夕霧は芝翫兄さんが務めました。伊左衛門は延若兄さんが5回、二代目鴈 冶郎おじさんが1回と関西の方が務めておられます。
「つっころばし」といわれるお役は、いわゆる江戸歌舞伎の二枚目とは違い関西特有のお役でござい ます。関西の方はその雰囲気を生まれたときから持っておられますが、東京の人間は身についており ませんので、雰囲気づくりから入らなくてはならず、何度か「つっころばし」もさせていただいてお りますが、毎回苦労致しております。
廻りの方々は、1月になさったばかりですし、今月は出番の少ない役とはいえ、初役ばかりです。3月 公演中は楽まで演出のことが気になり、4月の台本を一度も開いておりませんでした(毎月のことでは ありますが…)ので、正直いってちょっと慌てました。
すぐに会社から、台本とビデオを取り寄せ、藤間のご宗家に見ていただかなくてはなりませんので稽 古時間の打合せをいたしました。2月の魁春の代役のときとちがい、稽古時間6時間ではなく、4日あ りましたが、普段上演されない演目で初役の代役はやはり緊張いたします。
なんとか初日を開けることができ、正直ほっといたしました。

「大石最後の一日」の荒木十左衛門は最後の方にちょっと出るだけの、人情のある上使役、ある意味 で気持ちの良いお役でございます。前にも書きましたように、自分だけが気持ち良くならないよう、 また今月28日は真山青果賞を頂戴いたしますので、賞に恥ずかしくない舞台を心がけております。

「人間万事金世中」の寿無田宇津蔵、これも気持ちが良い役になると思います。良い人のようでいて、 けっこう癖のある人間なのでは?と思いますが、如何でしょう…。
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