ひとりごと 〜 03/01 (3)

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さて、後数日で千秋楽となりますが、楽の翌日金沢に参ります。
大阪駅よりサンダーバードに乗ると2時間半、初代歌右衛門出身の地でございます。今でも初代のお墓があり、金沢に 参りますとお参りしております。
その金沢で二世勘祖の追善と三世勘祖、八世勘十郎襲名披露の舞踊会がございます。京屋さん、鴈治郎兄さんを始め 勘九郎さんそして神谷町の兄さん(芝翫)、福助、橋之助、魁春、私と一日では勿体ないかな、などと自分でも思ってしまう 出演者の会です。
私は新宗家の振り付けで「菅原伝授手習鑑」加茂堤の場を舞踊にした新作「道行忍初恋」の斎世親王を新宗家の桜丸、 魁春の刈谷姫で踊らせていただきます。

東京に戻りますとその日から2月の稽古に入ります。
「義経千本桜」の通しの義経、朝と最後の出番となります。出番は少ないのですが、義経と題名についているのですから 芯のお役となります。
成駒屋型の「勧進帳」の義経は*子方で演じず、御大将としての義経で 演じるようと、父に厳しく言われました。「千本桜」の義経もその心で演じるつもりでおります。御大将としての風格と 品位、そしてどこか落ち人の憂いがでればと思っております。

3月国立劇場は新作2本立となります。
どちらも出演させていただきますが、「実朝」は作者が私にあてて書いてくださったとのこと、作者の気持ちを大切に 務めたく思っております。
そしてもう一本「斑雪白骨城」(はだれゆきはっこつじょう)は、演出もさせていただくこととなりました。
台本の直し、舞台の転換等国立側との打合せにはいっておりますが…。 なかなかこれがむつかしく、如何なりますでしょうか。
一つ私の希望が通り、一場だけですが、衣裳のデザインを森英恵先生にお願いいたしました。あとの衣裳もアドバイス いただくこととなっております。
皆様のご見物、なにとぞお願い申し上げます。


まだまだ寒い日もございます。皆様お風邪などに気を付けて、劇場にお運びくださいませ。


   * 子方:能の子役のこと
        能の義経は、子役で演じられることが多い(安宅、船弁慶など)が、
        成駒屋型では、御大将の格と大きさをもって演じる
        音羽屋型の義経は、能の流れをくみ、「子供の心」をもった義経で演じられる
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